存続意義を問う [にっぽん野球]
小学生の頃は当時の他の多くの子供たちがそうであったように、私もまたONの豪打にとりつかれた巨人ファンの男の子でした。
そのまま何もなければきっと今でも巨人ファンだったかもしれません。
しかしわけもなく世の中に反発し始め、予定調和的なすべてのものに違和感を覚え始めた中学生の頃、その事件は起きました。
そう、多感な少年が「大人は汚い」とますます確信するようになった、あの「江川事件」です。
今になってみれば、「まあこんなもんでしょ」と諦観だけで済んでいたかもしれませんが、まだ純粋な心をいくばくか残していた“ガキ”が長らくの宗旨替えをするに足るできごとであったのは間違いありません。
こうして横浜在住だった私は、時を前後してフランチャイズを川崎市から移していた大洋ホエールズ(当時)のファンになるべくしてなったのです。
そこからが長い長い暗黒期でした。
投げる方も打つ方もそこそこのキャラクターはいましたし、魅力的な外国人選手も多かった。
でも勝てない。
しかも人気がない。
指導者もぱっとしないし、フロントもいまいち。
いつからか“最も長い間優勝から遠ざかっているチーム”になってしまい、果たして死ぬまでにこのチームが優勝するところを目にすることがあるのだろうか?と半ば本気で心配していたものです。
でも人生そんなに捨てたもんじゃ~ないっ!(ってほどのことでもないかもしれませんが)
ついにその日がやって来ました
ああ、ありがとう佐々木投手。
ああ、ありがとうローズ選手。
ほかにもみんなたくさん打ったね。
マシンガン打線なんて呼ばれて、もう小気味いいことこの上なかった。
そこからまた苦難の歴史再開です。
そもそもこのチームには首尾一貫した思想がないように思えます。
特に親会社がTBSに代わってから…。
ボクシングの亀田選手の扱い方を見ていれば分かる通り、TBSというテレビ局には節操の“せ”の字もありません。
極論を言えば民放なんてみんなそうなのかもしれませんが、それにしてもTBSの無節操さは際立っているように思えてなりません。
そんな彼らのスタンスがベイスターズというチームの体たらくに一役も二役も買っていると感じているのは、果たして私だけなのでしょうか。
テレビ局って仕事の進め方が大ざっぱで、大胆さ、思い切りの良さや時流にマッチするセンスがあれば結構何とかなってしまうような印象があります。
人を育てるとか組織を活性化させるなどという論法があまり存在しないようなイメージです。
言い換えると世間のリーダーシップとテレビ局のそれとは大きな乖離があるような気がするのです。
そう思うに至ったのが昨年発表された新監督の人事でした。
新たに指揮を執ることになったのは前巨人の投手コーチだった尾花氏。
氏の投手コーチとしての手腕は、おそらく世間で評価されている通り、かなり高いものなのだと思います。
しかし氏を選んだ理由の中に「投手の指導に実績があり投手陣の立て直しが期待できる」とあるのを見た時、私は「あ~、これはまたダメだな」と直感的に思いました。
もちろんすべての歯車がうまくかみ合って、もしかしたら優勝争いに加わるようなことがないとも言えません。
ただ普通に考えれば、これだけ“監督”に求める資質を間違って解釈していたら、今シーズンの低迷は当然の帰結と思えるのです。
投手陣の再建は確かに大切ですが、しかし誤解を恐れずに言えばそれは監督のパフォーマンスとして期待されることではありません。
それは投手コーチの仕事です。
監督の仕事はチームを勝たせること以外にありません。
そのために投手陣を再建するのはいいのですが、この当時の論調を見ると、どう考えても「投手陣の再建」ありきにしか見えませんでした。
尾花氏に組織のトップとしてのリーダーシップの資質があるのかどうか私は知りませんが、そもそも人選の段階でそんな間抜けなことを言っていたとすれば、TBSの人たち全員でビジネスの基礎コースでも受講した方がいいんじゃないかと思ってしまいます。
投手陣の再建はチームが勝つための手段にすぎないのに、それが一番の目的になってしまっている。
たとえばいくら投手コーチとしての手腕に定評があったとしても、必ずしも常にうまく行くわけではありません。
そんな時に他の方法(たとえば打線の強化とか戦術の変更など)でチームを勝利に導くのが監督の仕事です。
それなのに投手の指導しかできないんじゃ何の役にも立たないじゃありませんか。
もうアホらしくて話になりません。
TBSには球団を持つ資質などないと、個人的には思います。
願わくば、投手陣の再建が来年以降花を咲かせますように。
そのまま何もなければきっと今でも巨人ファンだったかもしれません。
しかしわけもなく世の中に反発し始め、予定調和的なすべてのものに違和感を覚え始めた中学生の頃、その事件は起きました。
そう、多感な少年が「大人は汚い」とますます確信するようになった、あの「江川事件」です。
今になってみれば、「まあこんなもんでしょ」と諦観だけで済んでいたかもしれませんが、まだ純粋な心をいくばくか残していた“ガキ”が長らくの宗旨替えをするに足るできごとであったのは間違いありません。
こうして横浜在住だった私は、時を前後してフランチャイズを川崎市から移していた大洋ホエールズ(当時)のファンになるべくしてなったのです。
そこからが長い長い暗黒期でした。
投げる方も打つ方もそこそこのキャラクターはいましたし、魅力的な外国人選手も多かった。
でも勝てない。
しかも人気がない。
指導者もぱっとしないし、フロントもいまいち。
いつからか“最も長い間優勝から遠ざかっているチーム”になってしまい、果たして死ぬまでにこのチームが優勝するところを目にすることがあるのだろうか?と半ば本気で心配していたものです。
でも人生そんなに捨てたもんじゃ~ないっ!(ってほどのことでもないかもしれませんが)
ついにその日がやって来ました
ああ、ありがとう佐々木投手。
ああ、ありがとうローズ選手。
ほかにもみんなたくさん打ったね。
マシンガン打線なんて呼ばれて、もう小気味いいことこの上なかった。
そこからまた苦難の歴史再開です。
そもそもこのチームには首尾一貫した思想がないように思えます。
特に親会社がTBSに代わってから…。
ボクシングの亀田選手の扱い方を見ていれば分かる通り、TBSというテレビ局には節操の“せ”の字もありません。
極論を言えば民放なんてみんなそうなのかもしれませんが、それにしてもTBSの無節操さは際立っているように思えてなりません。
そんな彼らのスタンスがベイスターズというチームの体たらくに一役も二役も買っていると感じているのは、果たして私だけなのでしょうか。
テレビ局って仕事の進め方が大ざっぱで、大胆さ、思い切りの良さや時流にマッチするセンスがあれば結構何とかなってしまうような印象があります。
人を育てるとか組織を活性化させるなどという論法があまり存在しないようなイメージです。
言い換えると世間のリーダーシップとテレビ局のそれとは大きな乖離があるような気がするのです。
そう思うに至ったのが昨年発表された新監督の人事でした。
新たに指揮を執ることになったのは前巨人の投手コーチだった尾花氏。
氏の投手コーチとしての手腕は、おそらく世間で評価されている通り、かなり高いものなのだと思います。
しかし氏を選んだ理由の中に「投手の指導に実績があり投手陣の立て直しが期待できる」とあるのを見た時、私は「あ~、これはまたダメだな」と直感的に思いました。
もちろんすべての歯車がうまくかみ合って、もしかしたら優勝争いに加わるようなことがないとも言えません。
ただ普通に考えれば、これだけ“監督”に求める資質を間違って解釈していたら、今シーズンの低迷は当然の帰結と思えるのです。
投手陣の再建は確かに大切ですが、しかし誤解を恐れずに言えばそれは監督のパフォーマンスとして期待されることではありません。
それは投手コーチの仕事です。
監督の仕事はチームを勝たせること以外にありません。
そのために投手陣を再建するのはいいのですが、この当時の論調を見ると、どう考えても「投手陣の再建」ありきにしか見えませんでした。
尾花氏に組織のトップとしてのリーダーシップの資質があるのかどうか私は知りませんが、そもそも人選の段階でそんな間抜けなことを言っていたとすれば、TBSの人たち全員でビジネスの基礎コースでも受講した方がいいんじゃないかと思ってしまいます。
投手陣の再建はチームが勝つための手段にすぎないのに、それが一番の目的になってしまっている。
たとえばいくら投手コーチとしての手腕に定評があったとしても、必ずしも常にうまく行くわけではありません。
そんな時に他の方法(たとえば打線の強化とか戦術の変更など)でチームを勝利に導くのが監督の仕事です。
それなのに投手の指導しかできないんじゃ何の役にも立たないじゃありませんか。
もうアホらしくて話になりません。
TBSには球団を持つ資質などないと、個人的には思います。
願わくば、投手陣の再建が来年以降花を咲かせますように。
2010-07-08 16:34
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